2022年3月25日〜27日の3日間、1年間通った桑沢デザイン研究所の卒業制作展を有志のメンバーで行いました。 「結び目」の意味を持つ「KNOT」を共通のテーマに、それぞれのKNOTを表現しました。

展示の様子。原宿のデザインフェスタギャラリーにて行いました。

【私にとってのKNOT】

普段はデジタルツールを使い、文字とイラストレーションを組み合わせた作品を制作しています。 今回の制作では、パソコンから始めるのではなく手作業から始めている点で、私にとっての挑戦でした。 手作業で制作した作品を更にグラフィックとして再表現し、その二つを並べて展示しています。 両者の”結び目”には何が視えるのか。また、この挑戦が今後の自身の制作活動に影響を与える”節目”となるのか。

【作品紹介】

Title : 滓(かす)

材料を用いて何かを制作する時、多くの場合は副産物として不要なもの=滓(かす)がうまれ、通常それらは廃棄されます。 この作品では、滓を作品の一部として取り込んでおり、大切な滓たちとともに展示をしています。 またグラフィックは、実際に木を削ったからこそ出来上がったものになっています。ぜひ比較しながらご覧ください。

Title : glue

いつも頼りにされるけれど表で目立つことはない、ボンドを主役にした文字作品を制作したらどうだろうか。そんな好奇心から、塩ビ板に平仮名五十音を書き始めました。 固まると半透明に変わる性質をいかし、グラフィックにも質感をそのまま取り込んでいます。